外貨預金シュミレーション-まとめ-
それでは外貨預金シュミレーションのまとめをします。
先ほどの結果をまとめると、
米ドル | 豪ドル | |||
差益 | 利益率 | 差益 | 利益率 | 変動なし | 5,245 | 0.52% | △26,983 | (△3.37%) |
3円円安 | 36,010 | 3.60% | 3,909 | 0.47% |
3円円高 | △25,520 | (△2.5%) | △57,874 | (△7.0%) |
となります。
さて、みなさんはどういった感想をもたれましたか?「えっ…」っと思われた方が多いのではないでしょうか。
為替相場が変動していないのにもかかわらず、日本の金利よりはるかに利率の良い米ドルでも、実際の利息は0.5%となってしまいます。
また米ドルより利息の良かった豪ドルでは、なんと3.3%の損益
となってしまいます。
為替差益が発生するはずの円安になっても、豪ドルではほとんど利益が上がりません(0.47%)。
為替差損が発生
すると、両者とも悲惨なもので、米ドルでは2.5%、豪ドルでは7%の損益
となってしまいます。
これなら、どれだけ金利が低くても日本の銀行に預けておいたほうがいいという結論にもなりかねません。 金利は断然いいはずなのに。。。。何が良くなかったのでしょうか。
それは為替取引を行なう際のコスト
に他なりません。
つまり、外貨預金ではTTSとTTBの差(スプレッド)が大きいため、利益はわずかとなってしまうのです。
「そっか〜、やはり外貨建て金融商品に手を出すのはやめておいた方がいいんだね」という結果が導けそうです。 しかし!!。実はそうではありません。一番の問題は取引にかかる手数料なのです。
まとめ
外貨預金を行なう場合、コスト(TTSとTTBの差)が大きく(1米ドルで2円、1豪ドルで5円)、
かなり円安にならないと利益が得られません。
外貨建て金融商品として外貨預金が有用な資産運用法ではないのは、コストがあまりにも大きいからです。
しかしこれは、外貨建て資産を持つという「行動」が間違っているのではなく、数ある外貨建ての金融商品の中から、
外貨預金を選んだという「選択」に問題がある
ということです。
次にこの手数料がほとんどかからず、また効率的に資産運用できる「外国為替証拠金取引」を紹介します。