外貨預金
まず、外貨預金を行なうことのメリットについて考えてみましょう。
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比較的安全な資産運用として
現在の日本は超低金利政策が布かれていますので、単純に銀行に預金してもほとんど金利を得ることができませんよね。
そんな私たちにとって、金利の高い海外の金融商品は非常に魅力的に見えます。
また、預金という言葉は私たちに「リスクが少なく運用できる」というある種の安心感を与えてくれます。
その上、為替変動による為替差益
も得られるかもしれないという想像を掻き立てます。
仮に為替変動によるリスクは生じても金利がついちゃうし、日本の銀行に預けておくよりはいいや、
といった結論に達するのではないでしょうか(また、日本円を持っていても為替変動によるリスクは生じます。次の項を参照)。
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外貨建て資産でリスクヘッジするため
まだ、現在のような変動相場制が導入される前、為替相場は固定相場制がとられていました。
固定相場制では為替相場を固定して外貨交換を行なっていました。そのときの相場はなんと「1ドル=360円」。
いまでは考えられませんね〜
その後、高度経済成長と共に、日本円の市場での価値は高まり(円高)、現在の水準に達しました。
しかしながら、高度経済成長が終わった昨今の日本では、ここ数十年のトレンドである「円高」を継続することは困難
な可能性があります。
円高の現象は、逆の視点、すなわち、ドルの立場に立って見ると、米ドルの価値が長期的に減少
してしまったということになります。
同じことが今の日本に起こったら。。。
考えただけでもゾッとしますね(ちょっと言いすぎか…)。ただ、円の価値が下がると、
日本人の大好きな海外のブランド品を買うのも、海外旅行に行くのも難しくなってしまいますよね。
そうならないように、長期的な視点で資産を守るために、外貨建て資産を持つということは非常に合理的な思考であります。
私が思うに、我々は以上の2つの目的をもって外貨預金をするのだと思います。 ではこれが妥当なのか?検証していきましょう。