外貨預金シュミレーション

ここでは外貨預金をした場合どうなるかをシュミレーションしてみましょう。


例として、金利が高いとされる米ドルと豪ドルを1万通貨単位、外貨定期預金に預けた場合を考えます。


某大手都市銀行の場合、TTS(対顧客電信売=外貨購入・預入相場)とTTB(対顧客電信買=外貨売却・払出相場)の差(スプレッド)は、 米ドル2円、豪ドル5円になります。


仲値を1米ドル=100円、1豪ドル=80円とすると、TTSは1米ドル=101.00円、1豪ドル=82.50円となります。 1万通貨単位預金するには、米ドルの場合は1,010,000円、豪ドルの場合は825,000円が必要です。


金利は銀行、預入額、預入期間などによって差がありますが、ここでは先の某都市銀行の金利を採用し、 米ドルで年3.19%、豪ドルで年3.71%とします。ただし、20%の税金が源泉徴収されますので、実際にはそれを差し引いた額、 米ドル年2.55%、豪ドル年2.97%となります。


定期預金を1年預けたときの為替相場の違いで3パターンに分けて検証します。 このとき金利を考えると10,000米ドルは10,255米ドル、10,000豪ドルは10,297豪ドルとなっています。
なお、外貨預金の払い戻しにはTTBが適用されます。


為替レートが変動していない場合

TTBは1米ドル99.00円、1豪ドル77.50円です。
米ドルは10,255×99.0=1,015,245円となり、差引1,015,245−1,010,000=5,245円の利益です。
豪ドルは10,297×77.50=798,017円となり、差引798,017−825,000=-26,982.5円となり26,983円の損失です。


為替レートが3円円安になった場合
1米ドル TTB102.00 (TTS104.00) 円、1豪ドル TTB80.50 (TTS85.50) 円となります。
米ドルは10,255×102.0=1,046,010円となり、差引1,046,010−1,010,000=36,010円の利益です。
豪ドルは10,297×80.50=828,908円となり、差引828,908−825,000=3908.5円となり3909円の利益です。


為替レートが3円円高になった場合
1米ドルTTB96.00 (TTS98.00) 円、1豪ドルTTB74.50 (TTS79.50) 円となります。
米ドルは10,255×96.0=984,480円となり、差引984,480−1,010,000=-25,520円となり25,520円の損益です。
豪ドルは10,297×74.50=767,126.5円となり、差引767,126.5−825,000=-57,873.5円となり57,874円の損益です。


外貨預金シュミレーション-まとめ-



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