外国為替証拠金取引(FX) リスク管理-利益を上げるには-

まず外国為替証拠金取引で生ずる利益形態について分類してみます。


キャピタルゲイン = 為替差益
為替変動を利用した売買による利益。これが外国為替証拠金取引の本来の利益と言われています。 安く買って高く売る、もしくは、高く売って安く買うということですね。


インカムゲイン = スワップ金利(通貨間の金利差)
金利による利益。米ドルや英ポンドなど金利の高い外貨を買い、金利の安い円を売り、金利を得ること。


外国為替証拠金取引による利益は、この二つに分類されます。私の投資スタイルとしては、金利の高い通貨 (米ドルや豪ドル、英ポンドなど)を円高の時に買い、短期的にスワップ金利によるインカムゲインを得ながら、 中・長期的に起こるであろう円安によるキャピタルゲインを狙うと言う戦略をとっています。


では、この外国為替証拠金取引で利益を上げるために注意しなければならないことはなんでしょうか? それは、「ロスカット」に注意するということです。


極論を言うと、外国為替証拠金取引で自動的に損失が生じるのは、この「ロスカット」が起こったときのみです。 外貨を買い、その外貨の値段が下がり損益が発生しても、自らその外貨を売ることをしない(損切りをしない)という前提であれば、 ロスカットが起きない限り、この損失が確定することはありません。 ロスカットを避けることができれば、外貨の値段が上がるのを待つことも可能です。


ですので、我々が外国為替証拠金取引を行なっていくうえで、この「ロスカット」レベルには必ず注意を払わなければなりません。


ロスカットを避けるためには、
 ・十分な量の資金を用意しておく
 ・レバレッジをコントロールする
などのことが大切だと思います。この二つにより、ロスカットレベルを自由にコントロールすることができます。


ロスカットが近くなっても追加する資金があれば、ロスカットレベルを下げてロスカットを回避できます。 また、ロスカットレベルはレバレッジにより決まりますので(レバレッジが高いほど、ロスカットレベルが上がる)、 レバレッジがコントロール(上げ過ぎないように)できれば、ロスカットレベルを下げることができます。


これまでの外国為替の歴史上、円の最高値は1995年に記録した1ドル=79.75円です。 ということは、レバレッジをコントロールしロスカットレベルをこの値より低くすることができれば、 限りなく低いリスクで投資を続けていくことができるのではないでしょうか☆


まとめ
外国為替証拠金取引による利益は、「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」に大別される。 「ロスカット」を意識し、レバレッジをコントロールすることで、損失確定の「ロスカット」を避けることができる。



次に実際にどのように外国為替証拠金取引で売買を行なうのかを紹介します。

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